2015年1月22日木曜日

AQUOS K SHF31 を触ってきた

au から久々にアツいガジェットが発表された。

その名は AQUOS K SHF31 !!(ここで効果音)




一見普通のガラケーなのだが、OS に Android 4.4.4 を搭載し、LTEにも対応しているという変わり種端末である。

シャープのテンキー付きスマートフォンといえば今まで各キャリアで何度か発表されていたが、大体が小型の端末から申し訳程度のテンキーがスライドしてくるという物か、それ以外はシンプルなストレート形状の物であった。それらは方向キーが無かったり本体幅が広く打ちづらかったりと、お世辞にも「ガラケーの代用」にはなりづらい物であった。
スライドでキーボードが出てくる IS11SH


何故方向キーを削ったのかと問い詰めたくなるINFOBAR C01


そんな中で唯一 007SH (SoftBank)はかなりガラケー化への道を攻めていた端末である。従来より親しまれてきた2軸ヒンジを搭載し、本体幅もコンパクトで握りやすい。物理キーも一通り搭載している。一方でバッテリー容量に目を向けてみると、僅か 820mAh と何もそんな所までガラケーを真似んでもと言いたくなる渋い仕様となっている。
攻めすぎた端末 007SH


しかし今度の端末は一味違う。ガラケーのプラットフォームを Android へと切り替えようとするアプローチへと転換したのである。
今までのスマケー(命名:SoftBank)はあくまでテンキーを搭載した Android であり、Android のホーム画面に Google Play から入手したアプリが並んでいるスタイルは通常の Android スマートフォンと何ら変わりはない。しかし、今回のガラホ(命名:KDDI)は、メニュー画面やメールの受信フォルダや設定画面などの作りが、かつて慣れ親しんできたガラケー、具体的にはKCP+搭載機種のそれにかなり似せてきているのである。面倒くせえから呼称統一してくれ。

さて、そんな新しいタイプの「ガラケー」である AQUOS K を早速 au SHINJUKU で触ってきたので、簡単ではあるが以下にレポートさせて頂きたい。


見ての通り普通の携帯電話にしか見えないが、壁紙が Android 2.1 より続く水面ライブ壁紙になっておりちょっとニヤッとした。




設定画面より端末情報を覗き見ることができる。見ての通り Android 4.4.4 を搭載した立派な「ガラケー」である。
ちなみにこれを連打してもネスレの某チョコレート菓子風味な Android ロゴは見れなかった。




このブログを見る方なら気になるであろう「USBデバッグ」はしっかりと有効に出来る。
$ adb install Hogehoge.apk でバンバン流し込んでいこう(もちろん実機では試していない)




AQUOS K には、シャープの一部ガラケーに搭載されていた「タッチクルーザー」が進化した「タッチクルーザーEX」という機能が搭載されている。
この端末はガラケー化を追求するあまりタッチパネル非搭載という Android 端末にあるまじき暴挙を冒したのだが、このタッチクルーザーEXにより画面にマウスポインタが出現し、ユーザーは十字キーを指でなぞるだけで画面上の任意の箇所を操作することができる。もっと言うと十字キーだけでなくテンキーもタッチパッドになっているため結構面白い。





ところが、全ての場面においてタッチクルーザーEXが使えるかというとそうではない。この機能は一部のプリインストールアプリにおいてのみ利用が可能である。その他のアプリでマウスカーソルを出そうとしても対応していないぞボケと通知領域に2行に渡り表示されるだけである。すなわち、サードパーティーアプリがタッチクルーザーEXを利用しようとしても、シャープが API を公開しない限り利用することはできない。そもそも Google Play 非対応なのでタッチクルーザー云々以前の問題ではあるのだが。

2/4 訂正:
apk の転送によってインストールされたアプリでは、タッチクルーザーEXを使うことが出来るらしい。
auのガラホ『AQUOS K』にAPK直でAndroidアプリが入るか:週間リスキー - 週アスPLUS
ただ、動かないアプリもある&シャープの想定外の使い方なのでここいらは自己責任で。



なお、ガラケーとしての機能を追求したためか、Google アカウントとの連携は行うことができない。アドレス帳が Google と同期するだけでも嬉しいのだが、コンセプトとの兼ね合いとはいえここはやや惜しい点ではある。



このように「ガラケーでの操作に親しみすぎてスマホへの移行が難しい」「ガラケーは手放せないが通信速度の遅さに悩まされている」といった層の救済には大いになりうる仕上がりとなっている。
その一方で、料金プランは LTE スマートフォンのそれなので「メールだけ出来ればよい」「ガラケーの料金体系に魅力を感じる」という層には訴えかけることが出来ない。どうせ動画アプリもゲームアプリも落とせない訳なので、端末としてだけでなく料金プランもガラケーに歩み寄って欲しかったというのが正直な感想ではある。
今までとは一味違う端末なだけに、今後どのような普及を見せて行くのかが楽しみである。



あと早く QWERTY 端末出してくれ。



2 件のコメント:

  1. タッチクルーザーex が純正以外のばしょでつかえないとなると、自分でapk から入れたアプリはつかえないのがほとんどですね。こういうしばりが無ければ10キー付のアンドロイドとしてつかえるんじゃないかときたいできるのですが。。

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  2. 発売日に知人が購入したのでテストしました。
    スマフォからBluetoothでapkファイルを転送すればインストール可能です。提供元不明アプリのインストールを許可しておく必要があります。ためしにヤフーニュースアプリを入れましたらちゃんと使えました。タッチクルーザーEXもちゃんと機能します。画面が小さいのでアプリ側で表示文字サイズを大きくすればちゃんと読めました。

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