2015年9月28日月曜日

SSD を入れたマシンで LightDM が表示されない問題

友人と ThinkPad X201 に ArchLinux をインストールしていた際に、ディスプレイマネージャ(いわゆるログイン画面を出すソフトウェア)を導入した状態で起動すると、起動後に画面が真っ暗になり何も表示されなくなるという奇妙な問題に遭遇した。解決方法をメモとして残しておく。

(なお、記事のタイトルには LightDM と記載しているが、SLiM でも同様の問題が発生することを確認している。おそらく他のディスプレイマネージャでも発生する可能性がある。)

さて、友人の ThinkPad X201 は次のような構成になっている。
・Intel Core i5 540M
・RAM 4GB
・SanDisk SSD Plus 240GB

ここで注目して頂きたいのは、数世代前のスペックのマシンに最新の SSD を搭載している点である。つまり、処理速度に対してストレージが速すぎるのである。このため、ディスプレイマネージャの起動が追いつかなくなっている、という事が原因として考えられる。

海外のフォーラムでは「LightDM の起動を 2 秒遅らせる」という解決方法が一般的なようなので、ArchLinux でも同様の結果を得られるようシンプルなシェルスクリプトを作成した。

1. シェルスクリプトを作成する。

$ sudo nano /etc/lightdm/start-lightdm.sh

2. 以下の内容を記述する。

#!/bin/sh
/usr/bin/sleep 2
/usr/bin/lightdm

3. スクリプトに実行権を与える。

$ sudo chmod +x /etc/lightdm/start-lightdm.sh

4. systemd サービスを開く。

$ sudo nano /usr/lib/systemd/system/lightdm.service

5. ExecStart= 行を次のように書き換える。

ExecStart=/etc/lightdm/start-lightdm.sh

再起動を行うと、無事に LightDM が表示されるようになった。

2015年8月31日月曜日

TDUCTF 2015 に参加してきた

こんばんは。ワキャメソーバです。

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今日 8/30 は、 Nomuken 氏を始めとする方々が主催している TDUCTF 2015 に参加してきた。今回は会場をさくらインターネット社へと移し、ネットワーク/サーバを始め万全の環境が敷かれていた。ちなみに会場のさくらインターネット社は新宿区に位置している為、受付まで辿り着くためには東京都庁を中心とする広大なダンジョンの攻略を余儀なくされるという物理 CTF も同時開催されていた。

最終的な得点は 1,209 点を獲得し 16 位であった。上位を見てみると、やはり順位が上がるほど得点の差が大きくなる傾向にあり、短時間でサクサクと問題を進めていくプロの皆様に圧倒された。

さて、今回は過去の TDUCTF と比較して非常に問題のボリュームが多く、その中で自分が解くことが出来た問題についての WriteUp を書いていきたい。


2015年6月3日水曜日

SobaCha書き込み規制事件の全て

2015/4/16
ShootingStarMod-MoonStrike が書き込み権限を剥奪される
・移行するユーザが若干数現れる
・移行ユーザからの「ワンタッチふぁぼが無い」を多数観測

(暫く平穏な日々が続く)

2015/5/25
びよーんったーが書き込み権限剥奪/一部バージョンは全ての権限を凍結される
・1日あたり約 1,200 人が SobaCha へ移動する



・「ワンタッチふぁぼが無い」に加え「パクツイ出来ない」を観測
・Google Play に批判的なレビューが増え始める
・中国人から意味不明なリプライが来る

2015/5/26 〜 29
tweecha, twitcle, Yuugatter, OpenTween 等複数サードパーティ製クライアントから書き込み権限が剥奪される

2015/5/30 10:49
SobaCha から書き込み権限が剥奪される

2015/5/30 12:30
権限が剥奪されている事を Twitter 経由で知る

2015/5/30 13:53
Google Play のレビューが燃える

2015/5/30 14:10
はちま寄稿に載る[1]
・はちまに対する直接の異議申し立ては時間の無駄だと分かっていた為何もしていない
・どうでもいいが、記事のヘッダー画像を見てもわかる通りはちまは Android 端末を1台も所持していない[2]

2015/5/30 15:05
Twitter 社に異議申し立てのメールを英語で送信する

2015/5/30 16:33
ストレスにより @wakamesoba98 アカウントから離れる
・アイコンが真っ黒になる

2015/5/31 昼頃
韓国ユーザーが SobaCha を逆コンパイル、CK / CS を解析し「Twitter for Windows Phone」に差し替えた(ついでに韓国語リソース XML も増えた)うえで「SobaChaMod」「FakeSobaCha」としてリリース
・2時間後に気が付き @SobaChaDev アカウントにて即時配布停止を求め、配布元“は”同意
・しかし時既に遅く SobaChaMod の apk 自体は現在も点々と配布されている

2015/6/1 昼頃
Twitter から音沙汰が無いのでもう一度同じメールを送ってみる

2015/6/2 3:15
Twitter から返信が来る
・原因が「自動化された RT / お気に入り登録 / フォロー操作 / アンフォロー操作」である事が明かされる
・無論 SobaCha にそのような機能は一切無い

2015/6/2 12:34
英語で対策案と反論を書いたメールを返信する

2015/6/3 5:43
書き込み規制が解除される

2015/6/3 6:36
Twitter から返信が来る
・内容は「規制は解いたけど Twitter のデベロッパポリシーは遵守して下さいね」であった

2015/6/3 9:50
Twitter から謝罪のメールが来る
・「自動検出システムが誤ってあなたのアプリケーションをスパムとして分類してしまいました。申し訳ございませんでした。」(意訳)

2015/6/3 15:25
TwitterDevJP @TwitterDevJP より公式に謝罪のツイートが公開される



[1] http://blog.esuteru.com/archives/8195080.html
[2] はちまのヘッダー画像 よく見ると「端末をお持ちでないようです」とある:





アプリケーションは運営に殺されるのではない ユーザーに殺されるのだ









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寄付についての問い合わせをいくつか頂いているので、ページを公開しました。
https://sites.google.com/site/wakamesoba98/sobacha/donate

もしSobaChaを気に入って頂けたなら、寄付を頂けると開発の励みになります。

2015年3月30日月曜日

TDU CTF 2014 Satellite in ConoHa に参加してきた



大学の友人である Nomuken 氏の主催する TDU CTF 2014 Satellite in ConoHa に参加してきた。前身である mlabCTF から数えて 3 回目(多分)となる今回は、会場を ConoHa (GMO) が提供する会場に移し、参加者も学外から参加可能になり、より大規模かつ開かれた CTF になっていた。
ところで Connpass で登録した時は「机なし(イスのみ)枠」であったが、会場に入ってみると机を参加者全員分用意して頂いていた。ラップトップの放熱による低温火傷から膝から太ももに掛けてが守られたので大変ありがたい。

得点は最初の方は 50 点位であったが、なんとか 1080 点を獲得し、14位に位置する事が出来た。
(と言ってもプロの方々が続々 -5000 点を炸裂させていたので実質 20 位)

CTF 界隈では解法をまとめた記事を WriteUp と呼ぶそうだが、自分の解法はテンプレを流しこんだり力ずくで解いたりしたので WriteUp というオシャレな呼び方はあまり出来そうにない。


2015年3月3日火曜日

VivoTab Note 8 で遊ぶ - エラーコード 10 を修理する


VivoTab Note 8 は、ある問題を抱えた個体が多いことで有名である。

そう、あの悪名高きエラーコード 10である。


エラーコード 10 とは、何らかの原因で I2C 接続された Wacom デジタイザを見失ってしまった状態を指す。
この状態になった VivoTab Note 8 は、ペン入力が一切出来なくなる。

自身が購入した個体も、購入当初こそ快適に使えていたが、段々とコード 10 エラーを発症するようになり、ついにはペンを使用中に突然デジタイザが使用不能になるといった事態に陥るようになってしまった。

Web で得られる対処法としては

  • Windows 8 のリカバリ
  • ドライバ入れ直し
  • ドライバを有効/無効
  • 機内モードをON/OFF
  • 本体を揉む

などが挙げられるが、どれも根本的に解決するわけではないのがこの問題の根深さを象徴している。

最終手段として ASUS に修理依頼を行う方法もあるが、この VivoTab Note 8 は OS 無しのジャンク として購入しており、ASUS に送った所で修理を受け付けて貰えるとも思えないのである。さらに、 Web 上には ASUS から戻ってきたにも関わらずエラーコード 10 を再発したという事例もあるから強烈だ。

そこで海外のフォーラムを検索してみると、内部のフレキシブルケーブルが原因であるという情報を得ることが出来た。
イチかバチか、修理を行ってみようと思う。


2015年1月22日木曜日

AQUOS K SHF31 を触ってきた

au から久々にアツいガジェットが発表された。

その名は AQUOS K SHF31 !!(ここで効果音)




一見普通のガラケーなのだが、OS に Android 4.4.4 を搭載し、LTEにも対応しているという変わり種端末である。

シャープのテンキー付きスマートフォンといえば今まで各キャリアで何度か発表されていたが、大体が小型の端末から申し訳程度のテンキーがスライドしてくるという物か、それ以外はシンプルなストレート形状の物であった。それらは方向キーが無かったり本体幅が広く打ちづらかったりと、お世辞にも「ガラケーの代用」にはなりづらい物であった。
スライドでキーボードが出てくる IS11SH


何故方向キーを削ったのかと問い詰めたくなるINFOBAR C01


そんな中で唯一 007SH (SoftBank)はかなりガラケー化への道を攻めていた端末である。従来より親しまれてきた2軸ヒンジを搭載し、本体幅もコンパクトで握りやすい。物理キーも一通り搭載している。一方でバッテリー容量に目を向けてみると、僅か 820mAh と何もそんな所までガラケーを真似んでもと言いたくなる渋い仕様となっている。
攻めすぎた端末 007SH


しかし今度の端末は一味違う。ガラケーのプラットフォームを Android へと切り替えようとするアプローチへと転換したのである。
今までのスマケー(命名:SoftBank)はあくまでテンキーを搭載した Android であり、Android のホーム画面に Google Play から入手したアプリが並んでいるスタイルは通常の Android スマートフォンと何ら変わりはない。しかし、今回のガラホ(命名:KDDI)は、メニュー画面やメールの受信フォルダや設定画面などの作りが、かつて慣れ親しんできたガラケー、具体的にはKCP+搭載機種のそれにかなり似せてきているのである。面倒くせえから呼称統一してくれ。

さて、そんな新しいタイプの「ガラケー」である AQUOS K を早速 au SHINJUKU で触ってきたので、簡単ではあるが以下にレポートさせて頂きたい。


見ての通り普通の携帯電話にしか見えないが、壁紙が Android 2.1 より続く水面ライブ壁紙になっておりちょっとニヤッとした。




設定画面より端末情報を覗き見ることができる。見ての通り Android 4.4.4 を搭載した立派な「ガラケー」である。
ちなみにこれを連打してもネスレの某チョコレート菓子風味な Android ロゴは見れなかった。




このブログを見る方なら気になるであろう「USBデバッグ」はしっかりと有効に出来る。
$ adb install Hogehoge.apk でバンバン流し込んでいこう(もちろん実機では試していない)




AQUOS K には、シャープの一部ガラケーに搭載されていた「タッチクルーザー」が進化した「タッチクルーザーEX」という機能が搭載されている。
この端末はガラケー化を追求するあまりタッチパネル非搭載という Android 端末にあるまじき暴挙を冒したのだが、このタッチクルーザーEXにより画面にマウスポインタが出現し、ユーザーは十字キーを指でなぞるだけで画面上の任意の箇所を操作することができる。もっと言うと十字キーだけでなくテンキーもタッチパッドになっているため結構面白い。





ところが、全ての場面においてタッチクルーザーEXが使えるかというとそうではない。この機能は一部のプリインストールアプリにおいてのみ利用が可能である。その他のアプリでマウスカーソルを出そうとしても対応していないぞボケと通知領域に2行に渡り表示されるだけである。すなわち、サードパーティーアプリがタッチクルーザーEXを利用しようとしても、シャープが API を公開しない限り利用することはできない。そもそも Google Play 非対応なのでタッチクルーザー云々以前の問題ではあるのだが。

2/4 訂正:
apk の転送によってインストールされたアプリでは、タッチクルーザーEXを使うことが出来るらしい。
auのガラホ『AQUOS K』にAPK直でAndroidアプリが入るか:週間リスキー - 週アスPLUS
ただ、動かないアプリもある&シャープの想定外の使い方なのでここいらは自己責任で。



なお、ガラケーとしての機能を追求したためか、Google アカウントとの連携は行うことができない。アドレス帳が Google と同期するだけでも嬉しいのだが、コンセプトとの兼ね合いとはいえここはやや惜しい点ではある。



このように「ガラケーでの操作に親しみすぎてスマホへの移行が難しい」「ガラケーは手放せないが通信速度の遅さに悩まされている」といった層の救済には大いになりうる仕上がりとなっている。
その一方で、料金プランは LTE スマートフォンのそれなので「メールだけ出来ればよい」「ガラケーの料金体系に魅力を感じる」という層には訴えかけることが出来ない。どうせ動画アプリもゲームアプリも落とせない訳なので、端末としてだけでなく料金プランもガラケーに歩み寄って欲しかったというのが正直な感想ではある。
今までとは一味違う端末なだけに、今後どのような普及を見せて行くのかが楽しみである。



あと早く QWERTY 端末出してくれ。



2015年1月11日日曜日

VivoTab Note 8 で遊ぶ - Windows 10 インストール


前回 VivoTab Note 8 に ArchLinux をインストールしたのだが、ハードウェアへの対応不足ゆえにさっぱり使えない状態でとても悲しくなってきたので Windows 10 Developer Preview を入れた。



2015年1月9日金曜日

VivoTab Note 8 で遊ぶ - ArchLinux インストール


先日、VivoTab Note 8 の OS 無しを手に入れたので、とりあえず ArchLinux を突っ込んだ。



結論から言うと、本当に起動するだけで残念ながら常用からは程遠い。

起動
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Bluetooth×
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