2013年3月22日金曜日

Windows95 on IS01

ARM アーキテクチャの CPU (Snapdragon QSD8650 1GHz) を搭載した IS01 で、
x86 アーキテクチャ向けの OS である Windows 95 を動作させてみようという試みです。
実用性は全くありません。動かすことを楽しみましょう。



必要なもの
  • Android 2.2 以上をインストールしたIS01
    CM4IS01 を導入するのがお勧めです。
    1.6 では Bochs for Android をインストールする事が出来ません。

  • Bochs for Android (Pentium PC emulator)
    Bochs2_5_1.apk と SDL.zip をダウンロードして下さい。

  • Bochs 2.6
    SourceForge project page から Bochs-2.6.exe をダウンロードして下さい。

  • Qemu Manager 7.0
    Direct Download Link から setupqemuk70.exe をダウンロードして下さい。

  • Microsoft Windows 98 の起動ディスク
    Diskette Images から Windows98.img をダウンロードして下さい。

  • Microsoft Windows 95




手順

1. Bochs 2.6 をインストールします。



2. Qemu Manager 7.0 をインストールします。



3. スタートメニュー → Bochs 2.6 → Disk Image Creation Tool を起動します。


HDD方式のディスクイメージを作成するので hd と入力。



仮想HDDの空き容量に応じてファイルサイズを変える必要は無いので flat と入力。



HDDの容量をMB単位で指定。これはお好みで。
今回は 512 と入力。



イメージファイルの名前を指定します。 c.img と入力。

Enterでイメージファイルを作成します。



4. Qemu Manager を起動します。

ツールバーの [+] をクリック。



Please enter a name for your virtual machine: に Windows 95 と入力。



Memory Size を 512 MB と入力します。



Finish をクリックすると仮想マシンが作成されます。



5. Qemu Manager の Drives タブを開きます。



Hard Disk 0 に、先ほど作成した c.img を割り当てます。
大抵の場合は、Program Files (x86)\Bochs-2.6\ に作成されています。
ファイルの種類(T): を All Files にしないと表示されないので注意してください。



OK を押して、仮想 HDD を割り当てます。



同様にして、Froppy Drive 0 に Windows 98 の起動ディスクを、



CD-ROM に Windows 95 の起動ディスクを割り当てます。



6. 割り当てが終わったら、ツールバーの [▶] を押して、仮想マシンを起動させます。


「1」キーを押して、CD-ROM サポートありで MS-DOS を起動させます。



A:\> と表示されたら、fdisk と入力します。



large disk (FAT32) をサポートするかを聞かれるので、「N」を入力します。
(初期の Windows 95 は FAT16)



DOS のパーティションを作成するので「1」を入力。




プライマリ パーティションなので「1」を入力。



初期状態で「Y」なので、そのままEnter。



再起動を要求されるので、Esc キーを押してから Ctrl + Alt でマウス制御を抜け、
ツールバーの ● ボタンを押して仮想マシンを停止させます。


7. 再び [▶] ボタンを押して、仮想マシンを起動させます。

A:\> と表示されたら、format C: と入力します。
確認が入るので、「Y」を押して続行。



フォーマットが終わると、ドライブ名をつけるかの確認が出ますが、無視して Enter を押して構いません。

続けて、

E:\
cd WIN95
SETUP.EXE

と入力します。




すると ScanDisk が実行されるので、「x」キーで終了させてください。




キーボードのタイプを尋ねられるので、「半角/全角キー」を押してください。

あとはお馴染みの GUI インストーラが起動するので、画面の指示にしたがってセットアップを進めてください。


セットアップが終了すると、フロッピーディスクを抜くよう指示されるので、
Ctrl + Alt でマウス制御を抜けてから ● ボタンで仮想マシンを停止させ、Disk タブへと移動します。



Froppy Drive 0 を選択し、



Clear を押してから OK で閉じ、[▶] で開始させます。



途中 cirrus.vxd 等が足りないと言われますが、スキップしてください。
プリンタのインストールを聞かれたらキャンセルして下さい。
起動時に EMM386 関連でメッセージが出ますが Enter キーで無視。



すると、ようやく Windows 95 が起動します。
起動を確認できたら、シャットダウンして下さい。



8. Bochs for Android を、Froyo を起動した IS01 にインストールします。




先ほどダウンロードした SDL.zip を、SDカード直下に解凍します。
そこに、Windows 95を導入した c.img をコピーします。



9. アプリ一覧から Bochs をタップします。

長い起動時間を経て…



IS01 で Windows 95 が起動します!!



あとは、足りないグラフィックやサウンド等のドライバ、入れたいアプリなどをインストールしていくと良いでしょう。
Qemu Manager の Drives で、Hard Disk 1 の Use Shared Folder 機能を使うと、
ホスト PC と仮想 PC 間でファイルのやり取りが出来て大変便利です。

bochsrc.txt を編集して、エミュレータの性能アップを狙うのも良いでしょう。

大変長い工程でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
IS01 界のさらなる発展に、少しでも貢献できたなら幸いです。

2 件のコメント:

  1. アップグレード版でも出来ますかね?

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  2. 昨今のスマホは昔のWin95の動作環境を上回る機能があるはずなのに、いちいち仮想環境を構築しないと動かせないのが残念なところですね。私も、ZAURUSでbochsを動かしたりいろいろやっていたので、貴記事を参考にやってみます。

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