VPSのスペックは以下の通り。
- RAM: 1GB
- SSD: 30GB
- CPU: 仮想2コア
OS には ArchLinux を選択しました。サーバーに向いていないと言われることも多いArchLinuxですが、やはり毎日 ArchLinux を入れた ThinkPad を使っており慣れていると言う点と、どんどん最新版のパッケージが降ってくるのでメンテを後回しにしなくて済むという点がよいと思っています。結局は個人で使うサーバーなので止まっても困らないと言うのが大きいですが。
VPS の作成
申込を行うと少ししてから、さくらから初期パスワードが記載されたメールが届き、 VPS が利用可能になります。
OS メディアのアップロード
コントロールパネルから OS インストール → ISO イメージインストール を選択し、SFTP アカウントを発行します。ここで発行したユーザ名とパスワード、ホスト名を SFTP 接続で使用します。
Linux であれば
$ sftp ユーザ名@ホスト名
で接続できます。Windows の場合はいい感じのソフトウェアを使って下さい。
OS のインストール
基本的にはビギナーズガイドに従っていれば Arch が入りますが、パーティショニングとネットワーク周りで若干設定が必要です。
パーティショニング
初期状態のディスクは
- パーティションテーブル: GPT
- 250 MB
- 2 GB
- 27.8 GB
この問題は MBR でパーティションを切り直すか、Syslinux を使うかで回避できるので、好みに合わせて選択して下さい。
ネットワーク周り
さくらの VPS で ArchLinux のインストールメディアから起動した時、初期状態ではインターネットに繋がりません。pacstrap しようとしてからこの事に気がつくと発狂するので事前に設定しておきましょう。
サーバーに割り当てられた IP アドレスやゲートウェイは、さくらの VPS コントロールパネルからサーバーの詳細を選択すると見ることが出来ます。
サーバーのネットワークインタフェースを調べます。
# ip a
自分の環境では ens3、ens4、ens5 の 3 つのインタフェースが表示されたので、ens3 をインターネットに割り当てます。
# ip addr add IPアドレス/23 dev ens3
# ip route add default via ゲートウェイ
DNS のアドレスも割り当てます。
# nano /etc/resolv.conf
を開いて
nameserver プライマリDNS
nameserver セカンダリDNS
と記載します。
これでようやく pacstrap が通るので、環境構築後にもインターネット接続を行うために、
# arch-chroot
後の環境で以下のコマンドを入力します。
# cp /etc/netctl/examples/ethernet-static /etc/netctl/ens3-network
# nano /etc/netctl/ens3-network
で ens3-network を作り、
Description='A basic static ethernet connection'
Interface=ens3
Connection=ethernet
IP=static
Address=('IPアドレス/23')
Gateway='ゲートウェイ'
DNS=('プライマリDNS' 'セカンダリDNS')
と記述して保存します。最後に
# netctl enable ens3-network
でネットワーク設定を有効にすると、再起動後もしっかりインターネットに接続が出来ます。
自己紹介ページ
OS の導入が終わり、動作が安定した所で Nginx をインストールして Web サーバーを動かしました。https://www.wakamesoba98.net
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